NBAが騒然。アービングがポッドキャストで語る「独自の世界観」 (5ページ目)

  • 宮地陽子●取材・文 text by Miyaji Yoko
  • photo by AFLO

 アービングがこう語ったのを聞いて、ジェファーソンは「こういう(ふだんはしないような)話ができることこそ、このポッドキャストを始めた理由だった」と喜んでいた。

 また、別の回のエピソードでは、レブロン・ジェームズ(SF)がアービングに対する思いや期待を語ったこともあった。今の人生において残された目標として、レブロンは「カイリーのような次の世代に伝えること」を挙げた。

「多くの子どもたちが彼(アービング)に憧れている。ポイントガード、ボールハンドリング、いい笑顔。子どもたちは彼に憧れている。彼には知識を得たいという気持ちがあり、その知識を取り入れ、適応し、さらに若い世代に渡す意思がある。そういう若者は、青写真(自分が学んできたプロのスター選手としてのあり方)を得る資格がある」

 レブロンのこの言葉には、今まで見聞きしたどのインタビューよりも、雄弁にふたりの関係が描かれていた。コート上のプレーや、ましてや「地球は平らだ」というキャッチーな話題だけではわからないような内面──。それを知りたければ、ぜひ一度、「Road Tripping」を聞いてみてほしい。

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