Bリーグ初のオールスター。田臥もいいけど、この若手4人を見逃すな (2ページ目)

  • 水野光博●取材・文 text by Mizuno Mitsuhiro
  • photo by AFLO

 167cmと小柄ながら、スピードに加え、抜群のハンドリングテクニックとシュート力でアシストと得点を量産。現在、リーグではアシストランキング1位(平均4.4アシスト)、平均得点も日本人のなかで5位(平均13.3得点)と、オフェンス能力の高さを証明している。

 高校時代から渡米し、2014年にはNBAのサマーリーグに参戦。ダラス・マーベリックスのロスター入りも果たした。その後、NBAの下部組織にあたるNBDLでプレーした経験を有す。

 豊富な海外でのプレー経験が、彼のプレーの根幹にある。オールジャパンの決勝では210cmのニック・ファジーカス(川崎ブレイブサンダース/C)のブロックを高いループでかわしてスリーポイントシュートを決めるなど、高さに対抗する技術とアイデアは、他の日本人選手と比べても抜きん出ている。

 2015年にはイタリア・セリエAのプレシーズンゲームに参加するなど、富樫の海外志向は強く、本人も国内だけの活躍では満足していないはず。彼のプレーを生観戦できる期間は、それほど長くないかもしれない。日本を離れる前に、ぜひ、その目で見ておくべきプレーヤーだ。

 次は26歳の比江島慎(ひえじま・まこと/シーホース三河/SG)。すでに「日本代表のエース」と呼ばれる選手を若手とカテゴライズしていいかは微妙だが、彼が日本バスケの未来を背負っていることは間違いない。

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