意外な選手が大金をゲット。誰かに言いたくなる「NBA年俸トップ10」 (4ページ目)

  • 水野光博●文 text by Mizuno Mitsuhiro
  • photo by AFLO

 5人目はトロント・ラプターズのデマー・デローザン(SG)。昨シーズンはキャリアハイとなる平均23.5得点(9位)を記録し、2度目となるオールスターにも出場した。チームを史上初のカンファレンス・ファイナル進出に導き、さらにアメリカ代表としてリオ五輪でも活躍するなど、リーグトップクラスの選手であることは間違いない。だが、この年俸が妥当かと聞かれれば、異論もあるだろう。ちなみに、ラプターズでバックコートコンビを組む相棒のカイル・ロウリー(PG)の今シーズンの年俸は、1200万ドル(約12億4000万円)でリーグ86位だ。

 そして最後の6人目、リーグ2位の高額契約を結んだ選手のなかで、もっとも疑問符がつくと言わざるを得ないのが、メンフィス・グリズリーズのマイク・コンリー(PG)だ。コンリーが今オフにチームと結んだ契約内容は、5年1億5300万ドル(約158億5000万円)。総額はNBA歴代でもトップとなる。

 ちなみにコンリーは昨シーズン、56試合の出場で平均15.3得点・2.9リバウンド・6.1アシスト・1.2スティールを記録している。今年3月中盤に左アキレス腱の負傷で残りシーズン全休となり、プレーオフにも出場できなかった。FA交渉解禁初日にコンリーがダラス・マーベリックスとも面談したため、グリズリーズは引き留めるために高額契約を結んだとのこと。悪い選手ではもちろんないが、オールスター出場経験すらない選手と超高額&長期の契約とは......。

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