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【男子バスケ】八村塁、ゴンザガ大目指しての渡米を支えた母校と猛勉強 (4ページ目)

  • 小永吉陽子●取材・文・写真 text&photo by Konagayoshi Yoko

 一方で、「それでも彼は持っているレベルの高さを全部出し切っていない」とも語る。それはもっと成長できるという意味であり、「高いレベルの相手とやり合うことで能力がもっと引き出される」と期待を込めた。

 気になるのは、9月の入学が実現するのか、という点。ゴンザガ大と交渉を続けた明成バスケ部アスレティックトレーナーの高橋陽介氏はこのように説明する。

「今の状況はNCAAの基準に達したので、あとはゴンザガ大の基準に達する必要があります。そのために3カ月間ESLに通って英語力を上げ、また入学が認められた際には授業についていけるようにチューター(家庭教師)をつけて学業を頑張ること。これらを条件に大学側が受け入れのビザを発行してくれました。ゴンザガのチームが八村に期待していることを感じますが、入学を確定するためには3カ月間で英語のレベルを上げることが第一です」

 八村に限らず、NCAAでは学業がおろそかにならないように選手にチューターをつけるケースは多い。つまり、スカラシップで勧誘された選手というのは、チーム側が必要とする戦力であり、八村もそうした対象であるからこそ、ゴンザガのチームも入学に向けての支援をするのである。

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