【NBA】最強ウォリアーズが恐れる、伏兵トレイルブレイザーズの「強運」 (3ページ目)

  • 水野光博●文 text by Mizuno Mitsuhiro  photo by Getty Images

 ウェスタン・カンファレンスのもう一方の組み合わせは、サンアントニオ・スパーズ対オクラホマシティ・サンダー。このカードは、2012年と2014年のカンファレンス・ファイナルと同じだ。2012年はサンダーが、2014年はスパーズがそれぞれ4勝2敗で勝ち抜き、NBAファイナルへと進んだ因縁深いカードである。

 今回も激戦必至と思われたが、第1戦はスパーズが前半だけで30点差をつけ、最終スコア124-92で初戦を制した。スパーズの中心人物は、昨季に続いて今季もディフェンシブ・プレーヤー・オブ・ザ・イヤーを受賞したカワイ・レナード(SG)。2年連続の受賞は史上8人目であり、センターポジション以外での連続受賞は1990年~1991年のデニス・ロッドマン以来の快挙だ。

 今季のスパーズはホームでわずか1敗しかしておらず、ホームコート・アドバンテージを持たないサンダーの不利は否めない。だが、サンダーは今季得点ランキング3位(平均28.2得点)のケビン・デュラント(SF)と、同8位(平均23.5得点)のラッセル・ウェストブルック(PG)という「2枚看板」を擁している。レナードが彼らふたりを毎試合封じ込めるのは、さすがに難しいだろう。サンダーの巻き返しは必至だ。

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