【NBA】ドラフトの当たり年。「3人の超人ルーキー」に注目! (2ページ目)

  • 水野光博●構成・文 text by Mizuno Mitsuhiro  photo by AFLO

 現在、オカフォーはルーキー1位、チーム1位、リーグ全体でも33位タイの平均17.2得点を記録している。ポストムーブは柔軟でフィニッシュも多彩。さらにシュートレンジも広い。現時点では間違いなく、今シーズンの新人王候補ナンバー1だろう。

 しかし、コート外となると、その評価は一変する。11月25日に76ersがセルティックスに敗れた夜、オカフォーはボストン市内のナイトクラブを訪れ、路上で一般人と言い争いとなって相手を殴ってしまった。しかも、そのシーンの動画がゴシップサイトにアップされてしまったのである。

「76ersはクソだ! 負け犬だ! 試合に勝てやしない!」と一般人に罵られたことがケンカの発端なのだが、76ersが開幕から18連敗を喫しているのは紛れもない事実。しかもオカフォーは、「俺たちは金を持ってんだ、この貧乏人が!」と言いながら殴り返しており、プロとして失格の行為である。また、オカフォーは10月にも一般人と暴力沙汰を起こしていたことが発覚している。バスケット選手としての実力は疑う余地はないのだが、正統派のスターとなるのか、デニス・ロッドマン的なヒールに成長するのかは、今後の行ない次第だろう。

 一方、ミネソタ・ティンバーウルブズからドラフト全体1位指名されたカール=アンソニー・タウンズ(C)は、順調にスターの階段を登りつつある。NBAデビュー戦となったロサンゼルス・レイカーズ戦では14得点、12リバウンドの「ダブルダブル」を達成。さらに、デビュー2戦目のデンバー・ナゲッツ戦でも28得点、14リバウンド、4ブロックの大活躍を見せ、NBAデビュー最初の2試合で「ダブルダブル」を記録した史上最年少(19歳11ヶ月)の選手となった。

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