【NBA】プレイオフ初戦で強豪激突。ウェストは大荒れの予感 (3ページ目)

  • 水野光博●構成・文 text by Mizuno Mitsuhiro  photo by AFLO

 その中でも今季67勝を挙げて球団新記録を樹立したウォリアーズは、間違いなくファイナル進出の大本命である。シーズン67勝以上を記録したのは、NBA史上10チームしかない。1試合平均110.0得点を誇るリーグ1位の攻撃力は、ファーストラウンドのペリカンズ戦でも大いに発揮されるだろう。

 その攻撃を支えるエースは、今季スリーポイントシュートを286本成功させてNBA新記録を打ち立てたステファン・カリー(PG)だ。もちろん、カリーはシーズンMVPの最有力候補のひとりでもある。さらに、ウォリアーズにはクレイ・トンプソン(SG)という、もうひとりの長距離砲も擁している。1月23日のサクラメント・キングス戦では、第3クォーターだけでスリーポイントシュート9本を含む37得点を叩き出し、1ピリオドの最多得点記録を塗り替えた。

※ポジションの略称=PG(ポイントガード)、SG(シューティングガード)、SF(スモールフォワード)、PF(パワーフォワード)、C(センター)。

 また、今季のウォリアーズはホームで39勝2敗と、圧倒的な強さを見せている。ホームコートアドバンテージを有するため、ファーストラウンド突破は当然のこと、1974-1975シーズン以来のNBA制覇も視野に入れているだろう。

 対するペリカンズは、プレイオフデビューとなる成長著しいアンソニー・デイビス(PF)がどんなプレイを見せてくれるのか、興味を引くところだ。またペリカンズには、オクラホマシティ・サンダーとレギュラーシーズンの最後まで第8シードの座を争い、最終戦で強豪スパーズを破ってプレイオフ進出を決めた勢いがある。ウェスト最強のウォリアーズにどこまで食い下がることができるか注目したい。

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