2015.01.23

【NBA】世代交代の波、到来? 次世代を担うプレイヤーたち

  • 水野光博●構成・文 text by Mizuno Mitsuhiro  photo by Getty Images

 優勝の行方を予想したり、贔屓(ひいき)チームを応援するのは、長いシーズンを楽しむために欠かせない要素だ。同様に、若手の急成長や思いがけない選手の台頭は、その貴重なスパイスとなる。そこで、シーズン中盤戦にさしかかった今、急激に存在感を増してきたNBA在籍5年以内の次世代プレイヤーたちを紹介したい。

 大ブレイクを果たしたシカゴ・ブルズのジミー・バトラー 筆頭は、リーグ3年目のアンソニー・デイビス(ニューオリンズ・ペリカンズ)だ。若手注目株の枠を超え、もはやリーグの顔になりつつある21歳のパワーフォワードである。シーズン開幕前、ESPNが発表した「2014-2015プレイヤーランキング」では、レブロン・ジェームズ(クリーブランド・キャブス/SF)、クリス・ポール(ロサンゼルス・クリッパーズ/PG)に次いで3位にランクイン。その評価が間違っていないことを立証するように、今季開幕戦となったオーランド・マジック戦でデイビスは、26得点・17リバウンド・9ブロックをマーク。あとブロック1本で「トリプルダブル」というモンスター級の活躍を見せた。さらに11月22日のユタ・ジャズ戦では、キャリアハイとなる43得点も記録している。

※ポジションの略称=PG(ポイントガード)、SG(シューティングガード)、SF(スモールフォワード)、PF(パワーフォワード)、C(センター)。

 現地1月20日現在、デイビスは平均24.2得点(リーグ3位)、10.4リバウンド(同9位タイ)、2.9ブロック(同1位)の大活躍。しかも、フィールドゴール成功率が56.1%と高く、チームへの貢献度を表す「EFF」という値はリーグトップの30.8。この数値が30.0を越えているのは、デイビスだけだ。

 また、昨季9試合だった30点オーバーの試合が、今季は37試合出場時点で、すでに11試合。爆発力も増している。現在の成長曲線が続けば、リーグNo.1ビッグマンのみならず、リーグNo.1プレイヤーとなる可能性も十分にある。

 一方、デイビスと同じくプロ3年目のデイミアン・リラード(ポートランド・トレイルブレイザーズ)も、成長の速度を緩めていない若手のひとりだ。2013年にNBA史上4例目となる満票で新人王を獲得。2年目の昨季はオールスターに出場し、オールNBA3rdチームにも選出された24歳のポイントガードだ。

 今季の平均得点は、キャリア最高の22.1得点(リーグ10位)。さらにリラードは、ここぞという場面でシュートを決める、「クラッチプレイヤー」としての評価も確立しつつある。昨季プレイオフのヒューストン・ロケッツ第6戦で決めた逆転ブザービーターは記憶に新しいが、今季も12月23日のオクラホマ・サンダー戦での残り5秒、3点ビハインドの場面からオーバータイムに持ち込むビッグショットを沈めている。また、リラードはそのオーバータイムでも7得点を挙げ、計40得点でチームを勝利に導いた。