2014.12.07

山形発! バスケットリーグ統合問題、解決の糸口は?

  • 木村元彦●文・写真 text&photo by Kimura Yukihiko

『スポーツ紛争地図』 vol.6

 昨年、バスケットボールのリーグ統合問題についてNBLの山谷拓志COO(最高執行責任者)にインタビューしてから(突破できるか? 今そこにある、バスケットボール新リーグ「NBL」の課題 2013年5月11日付)、ほぼ18か月が経過、懸念していた事態が起こってしまった。問題解決には至らず、日本のバスケット界はFIBAに制裁を下されて加盟資格を停止された。これにより国際試合には出場ができなくなり、アジア選手権で優勝し、リオ五輪出場が射程に入った女子代表の先行きも不明となっている。

NBDLパスラボ山形ワイヴァンズ社長・吉村和文。 J2モンテディオ山形の取締役でもある

 いわば自治権を国際競技団体に剥奪されるという、内戦中の国ですらされなかったこの情勢を踏まえ、誰に話を聞くのがよいか。考えていたところ、映画監督の友人から山形に適任の人物がいると知らされた。

 ケーブルテレビ山形の吉村和文代表取締役。吉村は通信事業を起業しながら、数多くのスポーツビジネスの現場で指揮を執る経営者としての顔を持っている。

 現在、J2モンテディオ山形の取締役であり、全日本プロレス・イノベーションの会長でもある。これらは決して肩書だけではない。モンテディオにおいては運営会社を公益社団法人から株式会社化に移行する際に、山形県知事にその手腕を見込まれて重用され、このミッションを成し遂げている。

 それまでJリーグで山形だけが公益法人で、地域密着のよさはあっても、補強予算に限界があった。この改革によって風穴が空き、今年のモンテは先日、J1昇格プレーオフではジュビロ磐田を退け、天皇杯も決勝進出という大きな結果を出している。

 新生全日本プロレスへの経営参画に至っては、幾度にも渡ってオファーがあり、最後は馬場元子元オーナー自らがハワイから山形に出向いて、礼を尽くしている。友人の映画監督は山形国際ムービーフェスティバルの運営委員長としての吉村と知り合い、若い才能の育成に情熱を注ぎ、映画祭の運営の仕方にも真摯に意見を求めてくる姿勢に感銘を受けたという。