【NBA】デリック・ローズが語る「リハビリ、震災復興、そして新シーズン」 (4ページ目)
デリック・ローズ●1988年10月4日生まれ、イリノイ州シカゴ出身。メンフィス大学で1年だけプレイし、2008年のNBAドラフトでアーリーエントリー。全体1位指名でシカゴ・ブルズに入団する。プロ1年目に新人王、3年目でシーズンMVPを受賞するなど、現役最高のポイントガードと称される。191センチ、86キロ。――レギュラーシーズンMVPはすでに獲得しています。今シーズン、どんな称号がほしいですか?
ローズ MVPなんて、どうでもいい。手にしたいのは、チームの優勝だけ。それにチャンピオンになれば、自ずとMVPもついてくるさ。
――MVPはボーナスだと。
ローズ そうだ。グレイトボーナスだ。
――過去、アレン・アイバーソン(元フィラデルフィア・76ersなど)は、「バスケットボールは身体の大きさじゃない。ハートの大きさで戦うものだ」と語っていました。バスケットボールは、何を武器に戦うものだと思いますか?
ローズ もちろん、ハートだ。NBAは、何の略か知ってるかい?
――National Basketball Association(ナショナル・バスケットボール・アソシエーション)ですよね?
ローズ 違う。『No Boys Allowed(ガキは入るな)』。それは、年齢の問題じゃない。NBAに入れたのなら、誰だって試合に出たい。しかしコートに立てるのは、1チーム5人だけ。そこは戦場だ。甘ったれたヤツは、試合に出ることすらできない。
――ハートが強いプレイヤーかどうか分かるものですか?
ローズ 身体の接触を厭(いと)わないのか、嫌うのか。試合を決める最後のシュートを打てる選手か、ためらう選手なのか。ハートの強さは、試合になれば一瞬で分かる。偉大なる伝説になりたいなら、ハートの強さは不可欠だ。
――つまり、試合を決める最後のシュート、ローズ選手ならためらわないと?
ローズ 俺はそんなシチュエーションを愛している。神は俺に、『才能』というギフトを与えた。俺はハードな練習を積み重ねている。試合を決める最後のシーン、俺がボールを持っていなければ、おかしいだろ?
取材協力:WOWOW
10月26日(土)20時放送の『徹底取材!NBA再起をかける男たち』にて、デリック・ローズをクローズアップ!
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