【NBA】新生レイカーズ、ここが変わった! (3ページ目)

  • 佐古賢一●解説 analysis by Sako Kenichi
  • 甲斐啓二郎、AFLO●写真 photo by Kai Keijiro, AFLO

 そして何より、新生レイカーズで最も「変わった」と言えるのが、メッタ・ワールド・ピースです。開幕当初のワールド・ピースは、3ポイントシュートの本数が少なく、成功率も良くありませんでした。しかし新体制後は3ポイントシュートを積極的に放ち、着実に得点も伸ばしています。自分の打ちたいタイミングでゴールを狙えるようになったことが、好調の要因でしょう。

 また、レイカーズはオフェンスばかり注目されがちですが、ディフェンスでもワールド・ピースの存在が効いています。ゲーム終盤の大事な局面では、いつもワールド・ピースが絡んでいるのです。ダントーニ監督に代わったことで、攻守ともに彼の良さが引き出されているように感じました。コービー・ブライアントやドワイト・ハワードらスター選手だけでなく、ワールド・ピースのような陰の立役者も甦らせたダントーニ監督の手腕に、今後も注目したいと思います。


取材協力:WOWOW
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プロフィール

  • 佐古賢一

    佐古賢一 (さこ・けんいち)

    1970年7月17日生まれ、神奈川県出身。179cm/ポイントガード。北陸高→中央大→いすゞ自動車→アイシン精機。日本を代表する司令塔として活躍し、『ミスターバスケットボール』と呼ばれる。的確な判断力と要所の得点力で、JBLリーグ優勝9回、全日本選手権優勝12回を果たす。2011年に現役引退。
    WOWOW(http://www.wowow.co.jp/sports/nba/)でNBA解説など活躍の場を広げている。現在はJBA理事ナショナル男子を担当。近況はコチラ

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