2012.11.06

【NBA】どうしたレイカーズ。スター軍団、早くも崩壊の危機?

  • 佐古賢一●解説 analysis by Sako Kenichi
  • photo by Getty Images

試合中、何度もコートサイドでマイク・ブラウンHC(左)と話し合うスティーブ・ナッシュ(右) 待望の2012-13シーズンがついに幕を開けた。開幕戦では、優勝候補の筆頭に挙げられているロサンゼルス・レイカーズがダラス・マーベリックスに91対99の完敗。ホームでまさかの黒星を喫した。今シーズンもスタートした『佐古賢一のカットインNBA』の第1回目は、そのレイカーズに注目。佐古賢一氏に試合を振り返ってもらった。

 スティーブ・ナッシュとドワイト・ハワードを獲得して、今シーズン最も注目を集めているロサンゼルス・レイカーズですが、開幕戦を見て、正直ビックリしました。

 プレシーズン8戦全敗で開幕を迎えたわけですが、プレイを見て、何がオフェンスシステムの中心なのか、どうやって守りたいのか、まったく分からない状態だったんです。また、個人を見ても、新加入したナッシュの良さも、ハワードの良さも、そしてレイカーズの支柱であるコービー・ブライアントの良さまでも出ていませんでした。プレシーズンの悪い流れを、そのまま引きずって開幕を迎えてしまったのです。言うなれば、「勝ち方を知らないチームになっている」という印象でした。

 今シーズン、レイカーズのマイク・ブラウンHC(ヘッドコーチ)は、『プリンストンオフェンス』という新しいシステムを導入しました。システムの詳しい説明は長くなるので割愛しますが、要は相手ディフェンスのシフトに合わせて、ボールを持っている選手がパスの方向を変えたり、またはカッティングしたり、もしくはトレイル(※)するなど、オフェンスサイドが攻撃パターンをチョイスできるシステムなんです。

※トレイル=パスをした選手が、パスを受けた選手の背中に回りこんで手渡しでボールをもらうプレイ