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【NBA】どうしたレイカーズ。スター軍団、早くも崩壊の危機?

  • 佐古賢一●解説 analysis by Sako Kenichi
  • photo by Getty Images

試合中、何度もコートサイドでマイク・ブラウンHC(左)と話し合うスティーブ・ナッシュ(右)試合中、何度もコートサイドでマイク・ブラウンHC(左)と話し合うスティーブ・ナッシュ(右) 待望の2012-13シーズンがついに幕を開けた。開幕戦では、優勝候補の筆頭に挙げられているロサンゼルス・レイカーズがダラス・マーベリックスに91対99の完敗。ホームでまさかの黒星を喫した。今シーズンもスタートした『佐古賢一のカットインNBA』の第1回目は、そのレイカーズに注目。佐古賢一氏に試合を振り返ってもらった。

 スティーブ・ナッシュとドワイト・ハワードを獲得して、今シーズン最も注目を集めているロサンゼルス・レイカーズですが、開幕戦を見て、正直ビックリしました。

 プレシーズン8戦全敗で開幕を迎えたわけですが、プレイを見て、何がオフェンスシステムの中心なのか、どうやって守りたいのか、まったく分からない状態だったんです。また、個人を見ても、新加入したナッシュの良さも、ハワードの良さも、そしてレイカーズの支柱であるコービー・ブライアントの良さまでも出ていませんでした。プレシーズンの悪い流れを、そのまま引きずって開幕を迎えてしまったのです。言うなれば、「勝ち方を知らないチームになっている」という印象でした。

 今シーズン、レイカーズのマイク・ブラウンHC(ヘッドコーチ)は、『プリンストンオフェンス』という新しいシステムを導入しました。システムの詳しい説明は長くなるので割愛しますが、要は相手ディフェンスのシフトに合わせて、ボールを持っている選手がパスの方向を変えたり、またはカッティングしたり、もしくはトレイル(※)するなど、オフェンスサイドが攻撃パターンをチョイスできるシステムなんです。

※トレイル=パスをした選手が、パスを受けた選手の背中に回りこんで手渡しでボールをもらうプレイ

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著者プロフィール

  • 佐古賢一

    佐古賢一 (さこ・けんいち)

    1970年7月17日生まれ、神奈川県出身。179cm/ポイントガード。北陸高→中央大→いすゞ自動車→アイシン精機。日本を代表する司令塔として活躍し、『ミスターバスケットボール』と呼ばれる。的確な判断力と要所の得点力で、JBLリーグ優勝9回、全日本選手権優勝12回を果たす。2011年に現役引退。
    WOWOW(http://www.wowow.co.jp/sports/nba/)でNBA解説など活躍の場を広げている。現在はJBA理事ナショナル男子を担当。近況はコチラ

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