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【NBA】2012-13シーズン開幕。王者ヒートを倒すのはどこだ? (3ページ目)

  • 永塚和志●文 text Kaz Nagatsuka
  • photo by Getty Images

 現時点でファイナルに進出する確率が最も高いと言われているのが、オクラホマシティ・サンダーだ。ケビン・デュラント、ラッセル・ウェストブルックの若きスターは、昨年ファイナルを経験し、さらにたくましくなった。ただ、開幕直前に昨季のシックスマン賞を受賞したジェームス・ハーデンがヒューストン・ロケッツに電撃移籍。これがどれだけチーム内に影響を及ぼすのか、識者やマスコミも判断しかねているようだ。

 レイカーズやサンダーと優勝争いを繰り広げそうなチームは、安定したディフェンス力を誇るサンアントニオ・スパーズだろう。さらに、ラマー・オドム(前ダラス・マーベリックス)を加えてチャンシー・ビラップスとのベテランコンビが注目されるロサンゼルス・クリッパーズ、7フッターと呼ばれる身長213センチ以上の選手を3人(マーク・ガソル、ハメッド・ハッダディ、ジェローム・ジョーダン)も揃えるメンフィス・グリズリーズ、そしてロンドン五輪アメリカ代表のアンドレ・イグドラ(前フィラデルフィア・76ers)を加えたデンバー・ナゲッツなどが続きそうだ。

 このように、今季のNBAのキーワードは、『ビッグ4』だ。イースタンのヒートと、ウェスタンのレイカーズ、この2強を中心にシーズンは回るだろう。ただ、スター選手を揃えれば必ず勝てるわけではなく、現地メディアの予想もバラバラだ。それは混戦模様のシーズンを意味しており、ファンにとっては歓迎すべきことだろう。昨季はロックアウトの影響で、ファンを失望させたオフシーズンだった。あれから一転、今季は活気がまったく違う。2012-13シーズン、NBAが盛り上がることは間違いない。


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