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【男子バスケ】チームUSA金メダルのためにレブロンが下した決断

  • 宮地陽子●文 text by Miyaji Yoko
  • photo by Getty Images

レブロン・ジェームズが見つめる先には、金メダルしかないレブロン・ジェームズが見つめる先には、金メダルしかない レブロン・ジェームズ(マイアミ・ヒート)曰く、6月に初のNBA優勝を経験した後も、彼自身、何も変わらないという。

「何も変わっていない。今でも目標があるし、常に上達したい。毎年、オフシーズンには成長したい。そのために(アメリカ代表として)すばらしい選手たちと一緒にいる時間を生かしたい。もう一度優勝したい。またあの感動を味わいたい。それが、今の目標だ」

 マジック・ジョンソン、ラリー・バード、マイケル・ジョーダンら過去の名選手たちもそうだったように、スーパースターは欲張りだ。1回の優勝では満足することなく、むしろ優勝の喜びを知ったからこそ、それまで以上に強い気持ちで優勝を目指す。その気持ちを持ち続けることができなければ、スーパースターの称号は与えられない。

 2度目の優勝を目指すのは、NBAの舞台だけではない。アメリカ代表としてレブロンは、4年前に世界一の座についた。その前に2回、2004年アテネ五輪と、2006年に日本で開催された世界選手権で優勝を逃し、その悔しい思いを2008年の北京五輪で晴らした。2007年のアメリカ大陸予選も入れると、レブロンがアメリカ代表になったのは、今回で5回目だ。しかし、世界の舞台でも1回頂点に立っただけでは満足できない。だからこそ、ヒートでの今シーズンが終わったわずか2週間後、アメリカ代表の合宿にレブロンの姿があったのだ。

「僕がオリンピックなどの国際大会で考えていることは、いつでも同じだ。金メダルを持ち帰る、ということ。僕らは金メダルを獲るため、そして毎日成長するために、ここにいる。それが一番大事なことなんだ」

 彼の言葉に何度も出てくるように、レブロンは常に、「優勝」と「成長」を意識している。

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