【F1】角田裕毅が「ビリ同然」のクルマで9位までジャンプアップ スタートで魅せた驚異の集中力 (2ページ目)
【有言実行で見事にポジションを上げた】
タイヤが温まりにくく、なおかつオフラインは砂によってダスティでグリップが低い。そのため各所で混乱が起きたなかでの好走だった。
事故車両処理のために導入されたセーフティカーからのリスタートでは、加速の鈍いフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)のトウに入り、ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)のマシンとダブルでトウを使ってオーバーテイクを決め、9位まで浮上してみせた。
入賞のチャンスがあるとすればスタート。それを有言実行して入賞圏まで見事にポジションを上げた。
それもコンストラクターズランキング6位を争うアルピーヌとハースの前に出て、これ以上ない理想的な展開だった。
だが、そこからは予想を上回る苦しいレースが待っていた。
著者プロフィール
米家峰起 (よねや・みねおき)
F1解説者。 1981年1月31日生まれ、兵庫県出身。F1雑誌の編集者からフリーランスとなり2009年にF1全戦取材を開始、F1取材歴14年。各種媒体に執筆、フジテレビNEXTやYouTube『F1LIFE channel』での解説を務める。
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