角田裕毅が2023年を振り返る「全レースで全集中。ここまですべてを捧げたことはなかった」 (4ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki

── そういう意味では、来季型マシンのフロアコンセプトを前倒し投入したアブダビGPの好走は意義深い、とも言えますね。

「アブダビGPで投入したアップグレードは少し自分の好みの方向性ではなかったんです。だけど、レース週末を通して自分好みのセットアップに持っていけたので、アップグレードの効果を発揮させながら自分の方向に持っていけたのはよかったなと思います。

 今回は(来年型マシンを見据えた)試験的な投入でもあったので、そこでこういうアジャストができたことやチームに対して(自分の望む方向性を)しっかりとフィードバックができたこともよかったなと思います」

(後編につづく)

◆角田裕毅・後編>>今季ベスト&ワーストを語る「あれが今年一番のミス」


【profile】
角田裕毅(つのだ・ゆうき)
2000年5月11日生まれ、神奈川県相模原市出身。父の影響で4歳よりカートを乗りはじめ、16歳でフォーミュラデビュー。2018年にFIA F4選手権で年間王者に輝き、同年レッドブル・ジュニアチームに加入する。2019年からFIA F3への参戦でヨーロッパ進出を果たし、2020年にF1直下カテゴリーのFIA F2でシリーズ3位を獲得。2021年からF1アルファタウリのレギュラードライバーとなり、2023年はシリーズ14位。身長159cm、体重54kg。

プロフィール

  • 米家峰起

    米家峰起 (よねや・みねおき)

    F1解説者。 1981年1月31日生まれ、兵庫県出身。F1雑誌の編集者からフリーランスとなり2009年にF1全戦取材を開始、F1取材歴14年。各種媒体に執筆、フジテレビNEXTやYouTube『F1LIFE channel』での解説を務める。

4 / 4

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る