真夏の祭典・鈴鹿8耐は日本人にとって「心のふるさと」8時間という絶妙な設定が最高のドラマを生み出す (4ページ目)

  • 西村章●取材・文 text by Nishimura Akira
  • 竹内秀信●写真 photo by Takeuchi Hidenobu

 また、ビエルゲはSBKのホンダファクトリーチームに所属するライダーだが、8耐初参戦で初勝利を達成した。

「初めての参戦で勝ててホントにうれしい。チームメイトたちからたくさん学べたし、ベストを尽くせた。自分の2回目の走行で(転倒車等を回収する際にコースへ介入して全体のペースを抑える役割の)セーフティカーが入り、その後にレースが再開した時にオーバーテイクしていくのはリスクがあったけれども、失敗できないのでがんばった。最高の経験をできたので、呼んでもらえるなら何度でも来たい」

 鈴鹿8耐とは、耐久ならではの波瀾万丈とスプリント並みの激しいバトルをともに制する者だけが勝てる厳しいレースであることが、優勝した3名のコメントにもよく表れている。来年の鈴鹿でもまた、最高のドラマがきっと待ち受けていることだろう。

4 / 4

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る