角田裕毅、来季もアルファタウリから参戦決定。高温多湿のシンガポールも「サウナに入って」対策バッチリ (2ページ目)
10時間寝たのも久しぶり
契約延長に関して、角田は心配していなかったと言う。ただ、それでも来季のことが正式に決まらない間は完全に本来の集中力を発揮することは難しく、その影響も少なからずあったと明かした。
「今まではレースの外でストレスがありすぎてレース週末に疲れてしまって、レースエンジニアと話すのにもあまり集中できない時もありました。でも今はすごくリラックスできていますし、10時間くらい寝たのも久しぶりですね(笑)。これで残り6戦と来年に向けて、今までよりもリラックスして気持ちよくレースができるようになると思います」
シンガポールは高温多湿で、決勝が行なわれる午後8時でもジメジメとした暑さが続く。
さらにマリーナベイ市街地サーキットは狭く曲がりくねった23のコーナーが連続するレイアウトで、ドライバーは常に壁を意識しながらステアリングと格闘しなければならない。息を抜くストレートもなく、肉体的にも精神的にも最もタフなレースになる。
角田もイタリアで暑さ対策を含めたトレーニングを行ない、月曜日と早めに現地入りしてこのシンガポールGPの週末に備えている。
「サウナに入ったり、ジャケットを着たり帽子を被ったりしてインドアサイクリングのトレーニングをしたり、基本的には暑さ対策のトレーニングをしてきました。今のところ暑さはそんなに気になっていませんし、シンガポールを満喫しています」
マリーナベイ市街地サーキットは90度コーナーが多く、最終コーナー以外は3速か4速の中低速コーナーしかない。これはアルファタウリが中団トップに立つ活躍を見せたアゼルバイジャンと似た傾向だ。
もちろん、シンガポールにはバクーのような超ロングストレートはなく、マキシマムダウンフォースの空力パッケージを使うという違いはある。だが、角田もバクーで発揮したようなパフォーマンスを期待している。
「マシンの速さ次第ですけど、もちろんポイント獲得を目指しています。それとQ3進出もですね。ここ数戦はいいパフォーマンスが発揮できていると思いますし、今週もどうかですね。ここは少しアゼルバイジャンに似たサーキット特性なので、バクーですごくいいパフォーマンスが発揮できたように、ここでもそれが維持できればと思っています」
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