スーパーGT今季初優勝のホンダに笑顔なし。トヨタ&日産の後塵を拝する屈辱は、次の鈴鹿サーキットで晴らす (3ページ目)

  • 吉田知弘●取材・文 text by Yoshita Tomohiro
  • 吉田成信●撮影 photo by Yoshida Shigenobu

鈴鹿サーキットとNSXの相性

 ただ、ホンダ勢にとって光明もある。マシンの特性を考えると、第3戦の舞台となる鈴鹿サーキットは有利に働く可能性を秘めているからだ。

 ホンダにとって、鈴鹿はお膝元のコース。昔から「NSXは鈴鹿で強い」と言われている。2017年と2018年はホンダが同地で勝利を飾っているほか、年2回開催となった2020年は両方とも予選ポールポジションを獲得している。

 そして昨年の予選でも、最前列はホンダが独占した。優勝はできなかったものの、STALEY NSX-GTが64kgものサクセスウェイトを背負いながらすばらしい走りを披露するなど、ホンダは例年のように鈴鹿サーキットでインパクトを残している。

 第2戦終了時点でのサクセスウェイトを見ると、エース格の100号車は36kg、今回優勝した8号車は22kgと、そこまで重くない。野尻も「第2戦は(規定周回数を満たしていないため)ハーフポイントなので、追加される重量も半分。次の鈴鹿は優勝も狙えると思います」と前向きに捉えていた。

 スーパーGT序盤2戦は、トヨタと日産の速さが際立っていた。しかし、ホンダがこのまま後塵を拝するとは思えない。5月28日・29日に行なわれる第3戦、ホンダは鈴鹿サーキットでこれまでのうっぷんを晴らすことができるか。

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