2022.05.01

モーターホームで世界を転戦する女子高生レーサーJujuが新たな一歩。年齢も性別も「コースに出てしまえば関係ない」

  • 川原田 剛●取材・文 text by Kawarada Tsuyoshi

レーシングドライバーJujuインタビュー

元F1ドライバーの野田英樹氏を父にもつ、現役女子高生ドライバーJuju(野田樹潤)。2020年から海外で活動をスタートし、今シーズンからは女性のフォーミュラ選手権「Wシリーズ」に史上最年少の16歳で参戦する。F1のサポートレースとして開催されるWシリーズは、世界からも大きな注目を集めている。新たなステージにチャレンジする野田親子に意気込みを聞いた。

今季、Wシリーズに参戦するJuju photo by NODA RACING CONSULTANTS今季、Wシリーズに参戦するJuju photo by NODA RACING CONSULTANTS この記事に関連する写真を見る

今季は3つのレースで世界を転戦

ーーJuju選手にとって今年最初のレースとなった、ヨーロッパ転戦のF3レース「ドレクスラー・フォーミュラ・カップ」第2戦がイタリア・モンツァサーキットで開催されました。1大会で2イベントが行なわれ、レース1は25位、レース2は11位という結果でしたが、どんな手ごたえでしたか?

Juju
 予選はちょっと不運でした。雨が降ったり止んだりする難しい天候のなかで、路面が乾ききっていない状態で迎えることになって。ドレクスラーカップは出場台数がすごく多くて(39台)、予選でクリアラップ(※前走車などの外的要因に邪魔されず、ベストな状況でタイムアタックできた周回)を取るのが難しかったんです。

 ギリギリでクリアラップを取れそうなタイミングがあって、アタックに行ったのですが、まだ縁石が乾ききっていなくて前の車両がスピン。避けようとした私もクラッシュしました。このアクシデントとの直前に走ったわずか2周が予選成績となって、34位に終わってしまいました。

 予選と同じ日に開催されたレース1は、メカニックの方が頑張ってくれて何とかスタートに間に合いました。クルマは完璧な状態ではなかったですが、レースではぶつかることもなく、最後まで走りきることができました。

 翌日のレース2は自分のなかでは満足しています。34番手からスタートして、一回も接触することなくマシンを追い抜き、11位でゴールできました。最後にはいい形でまとめられたと思います。

リモート取材に応えるJuju。モーターホームで移動しながら家族と暮らすリモート取材に応えるJuju。モーターホームで移動しながら家族と暮らす この記事に関連する写真を見る ーー今年はドレクスラーカップ、Wシリーズ、デンマークF4の3つのレースに出場するとのことで、メインで戦うWシリーズに向けて経験値を上げる狙いがあるのですか?

Juju 
そういう目的はあります。あと今年で16歳になったので、年齢制限が緩和され、走れるサーキットが増えてきました。Wシリーズをメインにしていきますが、スケジュールが合う時は、もしかしたらドレクスラーカップとデンマークのF4以外にも出場するかもしれません。いろんなレースに出て経験値を積み重ねたいと思っています。

野田英樹 Wシリーズは練習走行が許されていないので、他にも何かレース活動をしないと、走行距離が稼げません。サーキットをただ走り込むよりは実戦を経験するほうがいいですし、ドレクスラーカップはWシリーズが開催されるF1のサーキットと重なり、コースを覚えることができます。総合的に考えて、このカテゴリーに落ち着きました。

 デンマークF4に関しては昨シーズン、Jujuがぶっちぎりで勝てるレースがたくさんあったのですが、チームのほうがトラブルを出して足を引っ張ってしまいました。本当の実力を見せる意味でも、スケジュールがうまく合えば、1〜2戦は出場したいと考えています。