レッドブル・ホンダ、1ストップ作戦が実らず。代表がメルセデスAMGとの差、敗因を語る (4ページ目)
メルセデスAMGは開幕前テストでリアのオーバーヒートと突然グリップが抜ける症状に苦しんだこともあって、ブレーキディスクからの高熱を積極的にタイヤのウォームアップに活用する手法を採っていない。それが、レースでのタイヤ性能低下の少なさにつながっている。
今年のレッドブル・ホンダは確実に、メルセデスAMGと同等の速さを身に着けた。しかし、トータルパッケージとしての総合力の差は、まだ端々に表われる。ホンダの田辺豊治テクニカルディレクターは語る。
「バルセロナは、メルセデスAMGとハミルトン選手の速さと戦略が我々を上回った結果だと思います。チームとしての総合力を上げるためには、速さも作戦も改善しなければいけないということですね。そうしないと彼らには勝てない」
どこを生かし、どこを改善すべきか。それを正確に把握するうえでも、バルセロナでの走行データは役に立つはずだ。
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「強みも弱みも、これからもう一度データを見直します。単純なラップタイムだけでなく、セクター別、コーナー別、ストレートスピードの観点やタイヤのデグラデーションや磨耗、そのあたりを全部。自分たちの物差しがあるバルセロナですから、貴重なデータが得られたと思っています」
長いシーズンはまだ始まったばかりだ。ここから先をいかに戦うかで勝負は決まる。レッドブルもフェルスタッペンもホンダも、まだタイトルへの挑戦をあきらめてはいない。
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