2020.07.23

トヨタ・スープラ絶好調。
ホンダNSX-GTに待っていた「落とし穴」とは

  • 吉田知弘●取材・文 text by Yoshita Tomohiro
  • 吉田成信●撮影 photo by Yoshida Shigenobu

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 新型コロナウイルスの影響で3カ月遅れの開幕となったスーパーGTは、7月19日に富士スピードウェイでシリーズ第1戦が開幕。新型マシンが多数登場し、待ち望んだファンから大きな注目を集めた。

開幕戦を制したトヨタの新マシン「GRスープラGT500」 ほかのスポーツ競技と同様に、スーパーGTも新型コロナウイルスへの警戒を最大限に高めたなかで開催。40チーム以上がレースに参加し、大会期間中は関係者だけで2000人を超えることもあるスーパーGTでは、徹底した感染防止および水際対策がとられた。

 開幕14日前からチームやドライバーのみならず、サーキット従業員を含む大会関係者やメディア全員に対して健康チェックを実施。体温を含む健康状態を毎日午前中のうちに提出することが求められ、それらはGTアソシエイション(GTA)の山口孝治メディカルデリゲートがすべてチェックした。

 発熱症状など何らかの異変があった場合はすぐに確認が行なわれ、発熱者が1日で解熱したとしても用意されたガイドラインに従ってGTA側から入場禁止措置がとられた。実際、発熱が確認されたメディア関係者もいて、土壇場になってサーキット取材の許可が取り下げられるケースもあったという。

 もちろん、大会期間中は全員マスクを着用。記者会見では飛沫防止のためのアクリル板設置やソーシャルディスタンスの確保が徹底され、二重三重に網を張るチェック体制を徹底するなか、ついに開幕戦が幕を開けた。

 GT500クラスは今季から新車両規定『Class1』が導入された。その規定に沿った新型マシンをトヨタ、日産、ホンダの3メーカーは用意してきたが、なかでも注目は、ミッドシップからFRとなったホンダのNSX-GT。直前テストで好タイムを記録し、開幕戦の優勝候補として名乗りをあげた。

しかし、ホンダGTプロジェクトリーダーを務める佐伯昌浩は「厳しいスタートになる」と言った。