2020.07.10

レッドブル・ホンダ「答え合わせ」の好機。
マシンバランスの改善も重要だ

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki
  • photo by Boozy

 失望の開幕戦から4日。

 当然ながら、レッドブルとホンダのメンバーたちは忙しい日々を過ごしてきた。

パドックでは急ピッチで作業が進められていた レッドブル側のエンジニアと連携しながら、ホンダのHRD SakuraとHRD UKでは、開幕戦で2台ともに見舞われた電気系トラブルの原因究明に追われていた。

 木曜日にようやくサーキットでの作業が再開となり、エンジンに火を入れることが許された。トラブルに関連したパーツのうち、メンテナンス部品として交換が可能なものは決勝後に取り外して日本やミルトンキーンズに送り、現地テストで解析が進められている。

 ホンダの田辺豊治テクニカルディレクターはこう説明する。

「何が起こったかはデータ上でわかっていますから、そこからさかのぼってどこを確認しなければいけないのか、この4日間でやっています。チームと一緒に解析を進めている一方、わかっていることに対しては対策を打って今週末のレースに臨みます。まだ解析中ですので、今日これからわかる部分もありますし、明日走る前までに考えられる原因をすべて解析・確認していく予定です」

 ふたつのハイブリッドシステムを搭載する今のF1パワーユニットは極めて複雑で、当然ながらその電気系は複雑極まりない。トラブルといっても様々な事象が起きており、そのひとつひとつをたどっていく作業は大変だ。

 インターバルが4日間しかないなか、ひとつのトラブルに対処するのも大変なことである。にもかかわらず、今回は2台それぞれに異なるトラブルが発生し、ふたつの問題究明を迫られることとなった。

 2台それぞれに何が起きたのかはわかっているが、なぜ起きたのか、それを究明しなければならない。すでに判明している箇所に対しては対策を打ち、新たにわかったことがあれば追いかけて対策を施していく。

「いろんなことが起こっているので、全部わかっているところもありますし、まだわかっていないところもあります。2台に関して100%、全部究明できているかというと、まだそうではない」