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「今季F1は絶対おもしろい」超A級の三つ巴に名カメラマンが太鼓判 (4ページ目)

  • 川原田剛●取材・構成 text by Kawarada Tsuyoshi
  • 村上庄吾●撮影 photo by Murakami Shogo

熱田 ルクレールとコンビを組むセバスチャン・ベッテルは、レッドブル時代にドライバーとしてのピークを迎え、徐々に落ちている印象ですね。でも彼はもともとセナやシューマッハのようなスーパーな選手ではないと思います。ベッテルは10年から4年連続でチャンピオンになっていますが、あの頃のレッドブルのマシンはライバルチームよりも圧倒的に速かった。09年にジェンソン・バトンがブラウンGPのマシンでチャンピオンを取りましたが、あのケースと似ているように感じます。もちろんベッテルもバトンも速い選手ですが、すごくタイミングがよかったと思います。

 ベッテルはすごくいい奴なんです。ドライバーの中にはテレビカメラが映ってないガレージの裏では冷たい一面を見せる選手もいますが、ベッテルはファンサービスにすごく熱心です。特に子どもたちにサインをねだられると、どんな時も必ず応じています。そんなドライバーはベッテルとセナぐらいですよ。「ああ、優しい人間なんだな」といつも思っています。

桜井 ベッテルはフェラーリを離脱することが決まったけど、最近はミスが多かった。18年のドイツGPでもトップを走っている最中に自滅しましたが、ああいう精神的な弱さが見えます。ルクレールやフェルスタッペンは、ある意味、機械のようなんです。サイボーグという言い方は的確ではないかもしれませんが、正確にマシンをドライブしているという印象です。もちろん彼らにもミスがないわけではないですが、プレッシャーに負けたミスというのはほとんどないように感じます。

●ハミルトン、ルクレール、フェルスタッペンの3人以外の注目選手はいますか?

熱田 スーパーな3人に比べると、ちょっと物足りないですが、ルノーのダニエル・リカルドやウイリアムズのジョージ・ラッセルも悪くないと思います。

桜井 ラッセルはメルセデスの育成選手で、F2では常勝だった。目立たないですが、すごくいいドライバーですよね。

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