ルクレールもアルボンも本気。F1バーチャルGPのポテンシャルは高い (6ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki
  • photo by AFLO


 市販のコントローラーは、3万円程度のものから30万円程度のものまでピンキリである。だが、F1チームがファクトリーに構築するシミュレーターは数千万円から数億円をかけたもので、このステアリングの再現度に比べれば、市販品は「大衆向け」でしかないと経験ドライバーたちは言う。

 F1公式バーチャルGPでは、公式パートナーであるFANATEC社の30万円前後のコントローラー装置が使われている。ただ、ランド・ノリスなど本格的なシミュレーターを自宅に構築しているドライバーたちは、「SIMUCUBE2」という100万円前後する装置を使っている。ソフトウェアも大衆向けの『F1 2019』や『グランツーリスモ』などではなく、『rFactor2』や『iRacing』といった本格的なものを好んで使う。

 F1ドライバーのなかでも、こうした分野の先駆者と言えるノリスはこう語る。

「実際のマシンとはまったく違うからね。iRacingはもう少し実車に似ている。本格的なレーサーにはF1ゲームよりiRacingまたはrFactorを勧めるよ。

6 / 9

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る