F1開幕戦の中止はなぜギリギリの決断になったのか? (2ページ目)
ホンダのパワーユニット側も、テストで見つかったいくつかのセッティング面の課題をHRD Sakuraのベンチで潰し込み、メルボルンへとやって来た。ハードウェアは6日間のテストをノートラブルで走り切っただけに、大きな変更はなく順調だった。
ホンダの田辺豊治テクニカルディレクターはこう説明した。
「目的のひとつである『いろんな問題点を見つけ出す』という意味でも、テストは順調でした。いろいろ課題が見つかったということですね。いろいろキャリブレーション(調整)などをやっていましたけど、最後のほうにちょっと出た懸案もありましたから、そのへんは潰し込んで(メルボルンに)来ています。現時点でできることは可能なかぎりやってきました」
ドライバーたちは自分たちのパフォーマンスについて、あえて明言は避けるものの、非常にリラックスした様子でメディアからの質問をかわしていた。
「自分たちがどのあたりにいるかを推測することは難しいし、だからこそ推測はしたくない。とにかく走り始めるのを待つしかないんだ。あれこれ考えても仕方がない。実際に走ってみて、本当の差について語るべきだよ。
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