メルセデスAMG、衝撃の新マシン。革新的システム「DAS」とは何だ? (3ページ目)
なかでも、レーシングポイントは同じパワーユニットを搭載することもあって、メルセデスAMGの昨年型マシンW10に極めて似た空力パッケージを作りあげ、コピーマシンだと話題になった。フロントウイングからサイドポッド前端までのフォルムや、細かな空力付加物などはほぼそのままであり、違いを見つけるほうが難しいくらいだ。
もちろん、モノコックや空力パーツは各自が設計・製造しなければならず、設計図の流用は許されていないため、メルセデスAMGのコピーマシンではない。
実際のところ、マシン後半部分に関してはギアボックスがメルセデスAMG製であるにもかかわらず、本家とはまったく異なるフォルムをしている。これは、サイドポッドやリアカウルはパワーユニットの発熱量とのせめぎ合いになるため、どちらも自社開発しているメルセデスAMGほど攻めた開発はできないからだ。
リソースをなるべく浪費しないために、昨年型をベースにどこか一点集中で開発するというのは、どのチームも採っている手法だ。その多くが、サイドポッドとリアカウルを限界までコンパクトにすることで空力性能を高めようとしている。
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