チーム・ルマン、悲願のスーパーGT制覇を
亡きエンジニアに捧げる (3ページ目)
岡山で開幕した時は正直、チャンピオン争いができるとは思っていませんでした。でも、みんなががんばってくれて、鈴鹿あたりから『勝てそうだな』と感じることができ、タイと富士で勝つことができた」(大嶋)
「気持ちだけは絶対に負けないようにしようと思っていました。(36号車とのバトルは)少し強引だったかなと思いましたが、最終戦でチャンピオンのかかったレースなので、引くことはできなかったです。
阿部さんも毎回、いいクルマを用意してくれました。今年は天候など(判断が)難しいシーズンでしたが、それぞれの場面で常に正しい選択ができたと思います。(チームの)皆さんの判断が完璧だった。本当にチームに感謝です」(山下)
監督就任4年目でタイトルを獲得した脇阪監督はシーズンを振り返り、最後にこう語った。
「これまでみんなを一度も褒めたことがありませんでしたが、今回は初めてみんなを褒めてやろうと思います。そして......天国の(山田)健二さんにもいい報告ができました」
最終戦でチーム・ルマンは、何度も悔しい思いをしてきた。だがついに、全員が笑顔になってツインリンクもてぎを後にできる日が、ようやく訪れた。
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