70歳で現役。伝説のラリードライバー篠塚建次郎は「喜寿まで走る」 (5ページ目)

  • 川原田剛●取材・構成 text by Kawarada Tsuyoshi
  • 村上庄吾●撮影 photo by Murakami Shogo

――篠塚選手がこれから目指すものは何でしょう?

 目標は77歳(喜寿)まで走ることですが、それが伸びるかもしれないし、マシンが用意できずにもっと早くやめるかもしれません。でも走れるだけの体力があり、家族も許してくれ、スポンサーやメーカーの方々が協力してくれ、ラリーに参加する体制が整う限りは、やり続けようと思っています。

 結局、僕はラリーが大好きなんです。本音をいえば、77歳とはいわず、できるのであればいつまでも走っていたいですね。

篠塚建次郎
しのづか・けんじろう/1948年11月20日生まれ。東京都出身。大学卒業後、三菱自動車の社員ドライバーとして、世界ラリー選手権 (WRC) とパリ・ダカールラリーで日本人初の優勝者となった。2002年に三菱を退社後も07年までパリダカに出場する。08年には南アフリカで開催された国際的なソーラーカーラリー『サウス・アフリカン・ソーラー・チャレンジ2008』で優勝。翌年にはオーストラリア大陸で開催された世界最高峰のソーラーカーレース『ワールド・ソーラー・チャレンジ』でも優勝している。2018年、アフリカ・エコレースに参戦し、12年ぶりにサハラ砂漠での挑戦を開始した。70歳になった現在は山梨県の清里で夫人とともにペンションを経営しつつ、日々トレーニングを重ね、現役ドライバーとして活動している。

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