最速男がいても何か足りない。米レース界の名門アンドレッティの現在 (4ページ目)

  • 天野雅彦●文 text by Masahiko Jack Amano
  • 松本浩明●写真 photo by Hiroaki Matsumoto

 アンドレッティ・オートスポートがペンスキー、ガナッシをコンスタントに打ち負かすためには、エンジニアリングのさらなる強化も必要だ。もちろん、そのためにはさらに資金が必要になるのだが......。

 しかし、何より重要なのは、マイケルを筆頭とする経営陣が、"圧倒的なナンバーワンになる"という意気込みを持ってリーダーシップを発揮することだ。

 ロッシは「世界最速のドライバーになる」「レースで勝つ」「チャンピオンになる」という目標に大きな情熱を持って突き進んでいる。チームにも同じことが求められており、それがないと判断したら、ロッシはそれがあるチームに移ってしまうだろう。来季は「ナンバーワンであり続ける」というプライドを持つペンスキーに移籍するのではないかという噂が流れている。

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