2019.06.08

苦戦予想もレッドブル・ホンダは前向き。
不利より有利を活かせるか

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki
  • 桜井淳雄●撮影 photo by Sakurai Atsuo(BOOZY.CO)

 F1第7戦・カナダGPの舞台「ジル・ビルヌーブ・サーキット」は、セントローレンス川に浮かぶ美しい公園の周遊路を使った半公道サーキット。6本のストレートをシケインかヘアピンでつないだレイアウトで、全開率も65%近くに達する。つまり、パワーがモノを言うサーキットだ。

 パワーユニットとして、現状でメルセデスAMGとフェラーリに後れを取るホンダにとっては、苦戦を強いられそうなサーキットのように見える。しかし、それは間違いかもしれない。

レッドブル・ホンダが最高速の速いフェラーリに勝つためには? マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)は、当面のライバルであるフェラーリがここでは速さを見せるだろう、ということは認める。

「ここはストレートが多いサーキットのひとつだし、フェラーリの最高速が速いのもわかっている。だから、彼らにとっていいサーキットであることは当然だろうし、僕らにとってはモナコほどいいサーキットとは言えないだろう。でも、明日走ってみないとわからないよ」

 世間が思うほど、レッドブル・ホンダが苦戦を強いられるとは思っていないようだ。

 パワーの不利を抱えて、ただスロットルを踏んで真っ直ぐ走る以外にどうすることもできない。コーナーで稼いだアドバンテージを、ストレートの遅さで吐き出す。そのフラストレーションとどう向き合い、ドライビングでいかにカバーすることができるものなのか――。そう問いかけると、意外にもフェルスタッペンは、今週末のレッドブル・ホンダが不利は小さいと予想していた。

「頭をすくめて、ただひたすら耐えて真っ直ぐ走ることかな(笑)。それは冗談だけど、実際に走ってみなければ、僕らがどのくらいコンペティティブかはわからないと思う。僕らが不利を抱えているというのは、もしかするとただの推測でしかないかもしれないし、実際にはみんなが思っているよりも差は小さいかもしれないしね。不利はそれほど大きいとは思っていない。もちろん最速ではないけど、僕らはすべてをファインチューニングしてなんとか戦おうとしているんだ」