インディ開幕戦からホンダ、シボレーが拮抗。佐藤琢磨はリタイア (4ページ目)

  • 天野雅彦●文 text by Masahiko Jack Amano 松本浩明●写真 photo by Hiroaki Matsumoto

 20番手の後方スタートから、一時は8番手まで浮上したが、マシンがコース上の破片か何かを拾い、ギヤボックスを冷やすためのダクトの口が塞がれてしまったのがトラブルの原因だった。

 琢磨は「最初のスタートと、レース中のリスタートで、数台をパスできました。それ以外でも、バトルのなかでザック・ビーチをオーバーテイクしました。8番手まで大きくポジションアップできたように、チームの戦い方はよかったと思います。マシンは最速と呼べるものではなかったけれど、セッティングのレベルは悪くなかった。トラブルによるリタイアは本当に残念。サーキット・オブ・ジ・アメリカス(COTA)での第2戦で頑張りたい」と語っている。

 コース前半が超高速、後半はタイト・コーナーの連続というユニークなレイアウトを持つCOTA。開幕前に行なわれたテストではホンダ勢(特にアンドレッティ・オートスポート勢)が速かったが、トップパワーの大きさも重要なカギを握る。ホンダ勢がアドバンテージを保つのか、シボレー勢がそこでも速さを見せるのかも楽しみだ。


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