インディ開幕戦からホンダ、シボレーが拮抗。
佐藤琢磨はリタイア (2ページ目)
今回の予選では、3段階のうち、最初のセッションのグループ1で赤旗が続出。レッド・タイヤをほぼ使っていない状況で時間切れとなった。3セッションあるのに供給されるレッドは2セットのみ。ファイナルはユーズド・タイヤを使わねばならないのが普通だが、今回、グループ1を勝ち上がった面々は、Q2、Q3にレッドを1セットずつ持っているに近かった。
しかし、パワーはユーズド・レッドで驚異的な走りを見せ、新品レッドでトップに立っていたニューガーデンのタイムを、最後のアタックラップで0.0976秒上回り、シーズン最初のPP(ポールポジション)獲得を果たした。これでパワーの通算PP獲得は55回に。67回というマリオ・アンドレッティによるインディカー最多PP記録を、抜くことになるかもしれない。
2列目以降は、予選3、4位がチップ・ガナッシ・レーシングのフェリックス・ローゼンクビスト(ルーキー)とスコット・ディクソン(タイトル獲得5回)。予選5、6位はアンドレッティ・オートスポートのハンター-レイとアレクサンダー・ロッシだった。今年も3強チームの強さに変わりはないということだ。
インディカー10年目、レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングに復帰して2シーズン目となる佐藤琢磨は、Q1のグループ2で5番手につけるタイムを出した。だが、その次のラップのブレーキングでバランスを崩してランオフエリアへ入り、イエローフラッグが出されたため、ペナルティを課せられて予選順位は20位となった。
決勝は、3月初旬だというのに摂氏27度という暑さの下でスタート。レッド・タイヤの耐久性が心配された。
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