2018.12.18

レッドブル・ホンダは2019年に
メルセデスとフェラーリを追い越せるのか

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki
  • 桜井淳雄●撮影 photo by Sakurai Atsuo(BOOZY.CO)

ホンダF1 2018年シーズン総括@将来編

 2018年シーズンの「ホンダ短期集中連載」最後となる第3弾は、今季の奮戦から見えてきた来季への展望を語ろう。当然、レッドブル・ホンダとしてトップを争うことができるのか、という期待をしてしまう人が多いのではないだろうか。

「ホンダF1 2018年シーズン総括@第1弾」から読む>>>

トロロッソとの1年間でホンダはしっかりとした土台を構築した レッドブル側はすでにクリスチャン・ホーナー代表や、レッドブルのモータースポーツ統括者ヘルムート・マルコ、そしてマックス・フェルスタッペンらが来季に向けた期待感の高さをあちこちで語っている。来季は当然のごとく優勝争いを展開し、チャンピオン争いさえも視野に入れるといった口ぶりだ。

 これはホンダに対するプレッシャーでもあるが、今年1年トロロッソを通してもたらされたホンダの情報や実態、そしてHRD Sakuraからレッドブルへと提供されている来季に向けた情報を元にしたもので、けっして現実離れした話ではないとホンダ関係者は明かす。そのくらい2018年のホンダは大幅にパフォーマンスを向上させ、信頼性も向上させてきたということだ。

 今はまだルノーをやや上回る程度だが、それではもちろん今季のレッドブルと同じように3強チームのなかで抜きん出ることはできない。だが、今季のホンダが果たしたのは、成長曲線の角度を大きくすることだ。とくに、スペック3投入による角度の変化は大きかったという。

 その角度を維持できれば、トップとの差はこれまで以上のペースで縮まっていくことになる。レッドブルとホンダが躍進を確信しているのは、それが見えてきたからだという。

 すでに完成間近のRA619Hスペック1は、今季型スペック3をベースに信頼性・耐久性を確保し、シーズン序盤戦を確実に走るためにある程度コンサバティブなものになると見られる。しかし、スペック2に向けては大きな成長曲線でトップとの差を縮めてくるはずだ。

 レッドブルは、2018年後半戦の日本GP以降はすべてのレースで優勝争いに数秒差で絡む速さを見せてきた。予選ではパワー不足により苦労させられたが、決勝ではメルセデスAMGやフェラーリを上回るパフォーマンスを発揮することも多々あった。