2018.11.14

トロロッソ、原因不明のスローペース。
ギャンブルも失敗して散々な週末

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki
  • 桜井淳雄●撮影 photo by Sakurai Atsuo(BOOZY.CO)

 新型空力パーツ、スペック3パワーユニット、進化したセットアップ――。

 2018年最高の状態にあるマシンで臨んだはずの第20戦・ブラジルGPで、トロロッソ・ホンダは惨敗に終わった。11位と13位という得点圏外に沈んだ理由は、いったい何だったのか。

トロロッソ・ホンダは起伏の激しいインテルラゴスのコースに苦しんだ 決勝直後、トロロッソ・ホンダの面々には狐につままれたような表情が浮かんでいた。ザウバーやハースと比べて戦闘力で劣ることはわかっていたが、まさか入賞圏から50秒も離されてしまうとは思っていなかったからだ。

 問題は、レースペースの遅さだった。予選ではQ3に進出する速さがあったものの、レースペースが遅かった。

 チーフレースエンジニアのジョナサン・エドルスは、どうしてこんなにレースペースが遅かったのか、原因はまったくわからないと語った。

「今日の我々にはトップ10にとどまるだけの速さがなかった、ということに尽きるだろうね。戦略的にはうまく機能したものの、単純に我々より速いマシンに抜かれてしまった。ショートランとロングランのデルタ(タイム差)が他のチームに比べて大きかったんだ。なぜ遅かったのか、現時点では我々にもわからないので、答えることができない。言えるのは、とにかく遅かった、ということだけだ」

 ロングランの遅さは、金曜フリー走行から明らかだった。

 アップダウンが多く、コーナーの入口と中と出口で傾斜が異なるようなアンジュレーション(地表の起伏)の複雑なインテルラゴスに、STR13は順応し切れていなかった。

「マシンバランスに苦しんだ。FP1ではフロントロッキングに苦しめられ、ブレーキングからコーナーのエントリー、さらにそこからミッドコーナーへのマシンバランスに問題を抱えていた。

 ここはコーナーによってキャンバー角が違ったり、ところどころバンピーなところがあったりと、トリッキーなサーキットだから、それに苦しんだのは僕だけではなかったと思う。FP2に向けて大幅にセッティングを変えて、デフやエンジンブレーキング、ブレーキバランスのマッピングをかなり調整してよくなったけど、まだ完璧なところまで仕上がってはいない」(ブレンドン・ハートレイ)