2018.10.23

マルケスが25歳で5度目の戴冠。
ドゥーハンに並び、ロッシを上回った

  • 西村章●取材・文 text by Nishimura Akira
  • 竹内秀信●撮影 photo by Takeuchi Hidenobu

 ツインリンクもてぎで行なわれたMotoGP第16戦・日本GPで優勝したマルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)は、25歳と246日という若さで最高峰クラス5度目の年間総合優勝を達成した。

125ccクラスとMoto2を含めて7度目の年間王者に輝いたマルク・マルケス マルケスは、MotoGPに昇格した2013年と2014年を連覇。2015年はランキング3位で終えたものの、翌2016年から今年まで3年連続で王座を制覇した。

 ホンダの最高峰クラス5回チャンピオンといえば、誰もが思い浮かべるのはミック・ドゥーハンだろう。1994年から1998年まで圧倒的な強さを誇示し続けたドゥーハンが最初に年間総合優勝を達成したのは29歳の時、5度目が33歳の時だったが、マルケスは25歳という若さで同じ数字に到達してしまった。また、最高峰クラスで5回の年間総合優勝の最年少記録は、バレンティーノ・ロッシが2005年に達成した26歳221日だったが、マルケスはその記録を塗り替えた。

 だが、今回の日本GP決勝レースに至るまでのウィークの流れは、マルケスにとってけっして優位に推移してきたわけではなかった。

 下馬評では、マルケス対アンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ・チーム)の一騎打ちになるだろうという予想が多く、実際に金曜午前のフリープラクティス(FP)1回目はドヴィツィオーゾがトップタイム。午後のFP2は雨の影響で路面が濡れたウェットセッションになり、マルケスはコースに出ず様子を見たままこの日を終えた。

 土曜午前のFP3でもトップはドヴィツィオーゾ。午後の予選に先だつFP4は、翌日の決勝時刻に時間帯が近く、ほぼ同様のコンディションを期待できるため、大半の選手がレースを想定してユーズドタイヤを履いたシミュレーションを実施する。

 このセッションでは、マルケスが一頭地を抜くレースペースだったが、終了直前に転倒。これが響いて、グリッドポジションを争うタイムアタックの予選では6番手タイムで終えることになってしまった。一方のドヴィツィオーゾは予選トップタイムでポールポジションを獲得する。