2018.09.25

マルケス今季6勝目にライバルも白旗。
タイトル決定は最短なら日本GP

  • 西村章●取材・文 text by Nishimura Akira
  • 竹内秀信●撮影 photo by Takeuchi Hidenobu

 強いマルケスが甦った。

 シーズン3回目のスペイン開催となる第14戦・アラゴンGPで、マルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)が今季6回目の優勝。後半戦はドゥカティ勢の優位が続いていたが、今回はアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ・チーム)とレース終盤まで何度もトップを入れ替える激闘を繰り広げ、ラスト3周に渾身のプッシュで僅差のリードを維持しながらつけいる隙を与えず、23周のバトルを制した。

今年のアラゴンGPは激しいトップバトルが展開された マルケスは決勝用のタイヤ選択に、フロントこそホンダ勢の定番であるハードコンパウンドを選んだが、リアは当初に予定していたハードからソフトに変更。一方のドヴィツィオーゾは前後ともハード、という選択だった。ソフトを選んだ理由について、マルケスはレース後に以下のように説明した。

「朝起きたとき、今日のレースでは勝負をしようと思った。でも、午前のウォームアップで転倒をしてしまった。転んだ理由を考えて、サンティ(・エルナンデス/マルケスのチーフメカニック)や技術者たちと相談した。この暑い午後のコンディションのなかで、ソフトで走ったことがなかったから、HRCともかなり相談をした。でも、自分はこれでいけると思ったし、最後までうまくマネージできるとも思っていた」

 一方のドヴィツィオーゾは、レースウィークを通じて安定した高水準のレースペースを刻んでおり、優勝候補最右翼とも見られていたが、「ライバル勢も僕たちが簡単に勝つと思っていたふしがあるけど、実際にはなかなかそうはならないものだよ」と、今回の2位に納得した表情で話した。

「最終ラップまでがんばったけれども、残念ながら勝てなかった。でも、最後までマルクといい戦いができたし、今後に向けて得るものもあった。自分たちの現状をしっかり見つめて分析をしたい。最後はマルクがちょっと苦しむんじゃないかとも思っていたけど、彼はスピードを発揮していたし、とてもうまく乗っていた。右コーナーが厳しそうだった反面、左コーナーではとてもうまく乗っていた」