2018.09.05

モンツァで予選9位は上出来。
トロロッソが高速2連戦で見せた成長

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki
  • 桜井淳雄●撮影 photo by Sakurai Atsuo(BOOZY.CO)

 世界屈指の超高速サーキット、モンツァでトロロッソ・ホンダは苦戦必至と思われていた。いや、彼ら自身ですらそう思っていた。

 時速300kmを超えるストレートが4本もあり、全開率は80%近くに達する。それがモンツァなのだ。

好タイムを記録して9番グリッドを獲得したピエール・ガスリー しかし、フタを開けてみればピエール・ガスリーはQ3まで進出し、9番グリッドを獲得してみせた。これは、完全にトロロッソ・ホンダの予想を大きく上回る結果だった。

「予選前はQ2に行くのも難しいんじゃないかと思っていたんだ。ターゲットはQ2だって言っていたけど、それすらかなり難しいはずだった。行けてもせいぜい15位とか16位くらいだろうってね。

 でも、それがQ3まで進んで9位だからね。おそらく僕の今シーズン最高のアタックラップだろうね。それをチームのホームレースであるイタリアで果たすことができたんだから、なおさらうれしいよ」

 他3パワーユニットメーカーの新スペックが出揃い、最大出力におけるホンダの不利はさらに大きくなったはずだった。しかし、現状のマシンパッケージからすべてを引き出すことで、それができなかったチームを上回ることに成功した。

「セットアップを変えたんだ。金曜フリー走行ではリアがすごく不安定で、マシン挙動に一貫性がなくて、マシンを信頼してドライブすることができなかった。とくにこういう超高速サーキットでは、マシンの限界を引き出すのが難しかったんだ。

 でも、今日はFP-3(フリー走行3回目)からフィーリングが格段によくなって、予選でもマシンバランスはとてもよかった。金曜から土曜に思いどおりのセットアップ変更の効果が得られないことも今シーズンここまで何度かあったけど、今回はそれが完璧にうまくいったよ」

 多くのチームがスパ・フランコルシャンとモンツァで同様のリアウイングを採用し、フロントウイングのフラップを薄く削ることでモンツァへ対応する「ハイブリッドパッケージ」を採用してきた。