ジェンソン・バトン痛恨のペナルティ...王座獲得へ「大量得点」が必要 (3ページ目)

  • 吉田知弘●取材・文 text by Yoshita Tomohiro
  • 吉田成信●撮影 photo by Yoshida Shigenobu

「タフなレースだったけど、こうしてポイントを獲得することができてよかった。途中のペナルティは痛かったけど、(山本)ナオキもチームもすばらしい仕事をしてくれたので、ポジションを取り戻せた」(バトン)

 レース後のバトンに、笑顔はなかった。ただ、レース後半にペースよく走れたことは自信につながったという。

「ウェイトハンデとうまく向き合っていかなきゃいけないのがスーパーGTの難しいところ。僕自身、まだまだ学ばなければいけない部分はたくさんあるけど、開幕のころから比べると自信を持てるようになっている。

 次のSUGO(第6戦)ではいいパフォーマンスを出せると思うし、オートポリス(第7戦)もホンダ勢が得意とするサーキットだ。最終戦のもてぎ(第8戦)はライバルのほうが速そうだから、SUGOとオートポリスで大量得点が必要になるだろう。次もいい結果を出せるようにがんばるよ」

 第5戦・富士を終えて、山本/バトン組はトップから7ポイント差のドライバーズランキング3位。チャンピオン獲得も十分に狙える射程距離だ。今回の悔しい経験をバネに、バトンは残り3戦でどんな走りを見せてくれるのか。スーパーGT初挑戦の冒険は、まだまだ続いていく。

(つづく)

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