トロロッソが重要な「キー」を損失。マクラーレンと場外バトルへ (4ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki
  • 桜井淳雄●撮影 photo by Sakurai Atsuo(BOOZY.CO)

 ホンダの田辺テクニカルディレクターはこう語る。

「ホンダ側としては、メインのコンタクト先はテクニカルディレクターであるジェームスでしたが、レース週末に関してはジョナサンが基本的なオペレーションの責任を負っていますし、彼とコンタクトするというのが通常の手順でした。そのときの現場にジェームスや彼の代理の人間がいれば、彼らも一緒にというかたちでした。

 ですから、今週末のオペレーションに関しては特に影響はないんです。来年のクルマの開発などに関しては、この先(チーム側の体制が)どうなるかによりますね。チーム側の動きに関して、我々はまだ何も情報は持っていませんし、どうなるかわかりません」

 ハンガロリンクは全開率が低くパワー感度が低いため、トロロッソにとっては第6戦・モナコGPに次いで得意なサーキットだ。ここでしっかりとポイントを獲ってシーズン前半戦を終え、夏休みに突入したいところだが、その直前に巻き起こったキーパーソン離脱の騒動をどう乗り越えるのか。

 冷静に戦いさえすれば、今週末に関しては影響はないはずだ。まずはここをしっかりと乗り切り、今後の開発に向けた対策は改めてしっかりと検討し、打開策を打ち出すこと。それが今のトロロッソ・ホンダに求められていることだ。

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