2018.07.19

佐藤琢磨は望み薄。インディカー
年間王者争いはディクソンが1歩リード

  • 天野雅彦●文 text by Masahiko Jack Amano 松本浩明●写真 photo by Hiroaki Matsumoto

 全17戦のインディカーシリーズの第12戦がカナダのトロントで開催され、ポイントリーダーのスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)が、予選2位から完璧なレースで優勝。これで今シーズン3勝目となった。

インディカーシリーズで今シーズン3勝目を挙げたスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング) 最終戦がダブルポイントになるという、いかにもアメリカなルールがあるため、現在のランキング3、4番手どころか、もっと下位のドライバーたちまで、逆転タイトルのチャンスは残されている。しかし、ここまでの12戦の各ドライバー及びチームの戦いぶりを見ると、ディクソンがキャリア5度目の王座に就くチャンスはかなり大きくなったといえそうだ。

 ディクソンを止められるライバルの筆頭は、昨年度チャンピオンのジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)だろう。残り5レースで、ディクソンとのポイント差は62点。優勝すれば50点なので、2レースで逆転は可能だ。

 ディクソンより先にシーズン3勝目をマークしているニューガーデンは、ポールポジション獲得数が誰よりも多い4回。ドライバーとしての完成度は昨年より明らかに高くなっている。シーズン終盤の残り5戦は、彼とディクソンがチャンピオン争いの一騎打ちを行なうのではないだろうか。

 トロントでのニューガーデンは、突然の雨に見舞われた予選で判断力と洞察力の高さを発揮。思い切りのよさも加わって、見事なポールポジション獲得を果たした。ところが、レースでは"らしくない"ミスを犯す。スタートではトップを守ったが、フルコースコーション明けのリスタートで壁にヒットし、優勝のチャンスを失ったのだ。