2018.06.27

苦難の連続のトロロッソ・ホンダ。
解決すべき問題点を責任者に聞く

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki
  • 桜井淳雄●撮影 photo by Sakurai Atsuo(BOOZY.CO)

地元レースで残念な結果に終わったピエール・ガスリー もうひとつの苦難は、パワーユニットのトラブルだ。金曜フリー走行2回目でハートレイのパワーユニットから異音が出て、即座にコース上に止めたもののダメージは大きかった。ホンダは詳細を明かしていないが、ICE(エンジン本体)の回転部品が物理的に壊れたようだ。

「新スペック(の改良箇所)に起因するものではなく、マイレージによるものでもありません。カナダの(ガスリー車のMGU-H)トラブルについても、品質管理を含めて個体のバラツキといったあたりがいちばん怪しいと考えています。もちろん、ICEのベンチテストや品質管理もしっかりとやっているつもりですが、今回の原因究明結果を受けて、品質チェックの方法についても見直していかなければならないと思っています」

※MGU-H=Motor Generator Unit-Heatの略。排気ガスから熱エネルギーを回生する装置。

 2戦連続でパワーユニットにトラブルが発生し、今シーズンに入ってもう克服できたと思っていたはずの信頼性が、ふたたび揺らぎ始めている。

 いずれも、使用する部品の品質による想定外のトラブルだったようだが、品質管理も昨年まで問題が多く厳しい見直しをしてきた分野だったはずだけに、それが十分でなかったということになる。

 F1史上初の3週連戦という技術力と機動力が要求される重要な場面で、トロロッソ・ホンダは車体面でもパワーユニット面でも、いきなり苦難に直面してしまった。果たして、トロロッソとホンダは即座に解決策を見つけ出すことができるのだろうか。それは、彼らが大混戦の中団グループのなかで次のステップに進むためには、避けて通ることのできない成長だ。

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