室屋義秀にショックの色ありあり。エアレース総合連覇に黄信号 (2ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • photo by Joerg Mitter / Red Bull Content Pool

 地元の大きな期待に応えられなかった無念の敗戦から、ディフェンディングチャンピオンは気持ちを完全に切り替えていた。しっかりとファイティングポーズを取り、戦いの舞台に戻っていた。

 だからと言って、第3戦でノーポイントに終わった成績が消えてなくなるわけではない。チャンピオンシップポイントでは、トップのマット・ホールとマイケル・グーリアンから17ポイントも離された。その事実は動かしようがない。

「他(のパイロット)のポイントは気にしていない」という室屋も、「(年間総合の)優勝ラインを70~80ポイントとすれば、(第3戦終了時で19ポイントの室屋は残り5戦で)あと50~60ポイントを取らなくてはならない。1戦あたり10ポイント以上というのは簡単ではない」と話していた。

 だからこそ、室屋にとって今回の第4戦は、絶対に落とせない大一番だった。とりわけ、ラウンド・オブ・14でグーリアンとの直接対決が実現したことには、非常に大きな意味を持っていた。

 もしも室屋がグーリアンをラウンド・オブ・14で下し、そのまま優勝できれば、一気にポイント差をつめることができる。と同時に、千葉戦の悪い流れを変えるきっかになる。

 加えてブダペストのレーストラックは、直線的なレイアウトの高速コースで「うちの飛行機とは相性がいい」。実際、室屋の予選成績は2位。昨年のレースでも、表彰台(3位)に立っている。

「ここが大きなチャンスでしょうね」

 室屋はそう語り、必勝を期してこのレースに臨んだはずだった。

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