2018.04.27

「雨のタクマ」は惜しいチャンス。
悪天候で右往左往のインディ第4戦

  • 天野雅彦●文 text by Masahiko Jack Amano 松本浩明●写真 photo by Hiroaki Matsumoto

 開幕戦がストリート、第2戦がショートオーバル、第3戦がまたストリートだったインディカーシリーズ。第4戦、今年初めての常設ロードコースでのレースが、アラバマ州のバーバー・モータースポーツパークで開催された。

 全車共通のユニバーサルエアロキット装着インディカーはストリートより全体的にスピードの高いロードコースでどんな走りを見せてくれるのか、バトルはどんなものになるのか、非常に楽しみな一戦だった。

 ところが、金曜にプラクティスが2回、土曜日はプラクティス1回と予選、日曜はプラクティスなしでいきなり決勝というユニークなスケジュールの週末は、予選までがずっと快晴だったが、レースデイは朝から雨。決勝は今年初のウェットレースとなってしまった。

雨に見舞われたシリーズ第4戦で8位だった佐藤琢磨

 ユニバーサルエアロキットが各チームに行き渡ったのが昨年末のこと。今年1月からテストが重ねられてきたが、ウェットコンディションで新空力パッケージを走らせた者はほぼ皆無だった。そもそもインディカーのチームは雨の中でマシンを走らせることを極端に嫌う。雨での経験をドライバーに重ねさせるという考え方もしない。

 もう30年近くインディカーを取材してきたが、週末を通して雨というケースは非常に少ない。たとえレースの行なわれる日曜が雨でも、スタートからゴールまでずっと雨ということは、これまでに数えるほどしか経験していない。

 今年の第4戦ホンダ・グランプリ・オブ・アラバマの場合、日曜が雨になる予報はかなり前から出ていて、それはずっと変わらなかった。決勝日の朝が訪れると、予報の通り雨が降り出した。