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4年ぶりの日本人、中上貴晶。
MotoGPテストで自分のレベルを確認 (3ページ目)

  • 西村章●取材・文・撮影 text & photo by Nishimura Akira

「いいラップタイムは、いいバイクであることの帰結だよ。今年のバイクは、いろんな部分が去年よりもよくなってきている」と話し、彼の武器である高い旋回性を発揮しやすくなってきたと説明した。

 ところで、今シーズンのMotoGPは、中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)が4年ぶりの日本人選手として最高峰クラスに参戦することでも話題のシーズンだ。中上は初日に12番手タイムを記録し、日々着実にテストメニューを進めていった。3日目には決勝レースを想定し、灼熱の条件下でMotoGPマシンの長いロングランも初めて実施した。

「2分00秒台後半から01秒台前半で、安定してずっと走れました。肉体的にはやや厳しかったので、もっと余裕を持って走れるように今後もトレーニングにいっそう励みます。この3日間でさらにバイクに慣れてきた感覚はありますが、まだ70パーセントや80パーセントにも達していないので、これからもこの調子でタイムを詰めていきます」

 現在の自分のレベルを確認した中上は、充ち足りた笑顔と口調でこれから取り組むべき課題を述べた。

 たった一度のテスト、しかもシーズン最初の3日間だけで一年の帰趨(きすう)を占うのはあまりに時期尚早ではある。とはいえ、これから始まる2018年シーズンに向けてどんどん高まっていく期待だけは、裏切られることがないだろう。

 次回のMotoGPクラスプレシーズンテストは、タイのチャーン・インターナショナル・サーキットで2月16日から18日の3日間にわたって行なわれる。

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