灼熱、豪雨、脱水...アロンソ、ペレスらが惜しむ最後のマレーシアGP (2ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki

 アロンソは、赤道直下の高温多湿な気候がドライバーにもマシンにも厳しく、さらにスコールのような波乱要因があるのがドラマチックになる理由だと語る。

「セパンはいいサーキットだし、レイアウト的にはドライバーにとっても、エンジニアにとってもチャレンジングなコースなんだ。熱のせいでクルマにもチャレンジングだ。だから、ここでレースが行なわれないのは残念だよ。今までにウエットや赤旗などでさまざまなドラマが演出されてきたし、ファンにとってもいいサーキットだったと思う。去年のハミルトンのエンジンブローだって、マルチ21だって、そうだよね。今週末の最後のグランプリでもいいレースになればと思うよ」

 当時の史上最年少記録となった初ポール・初表彰台獲得のマレーシアは、アロンソにとって今でも特別な場所だ。

「僕にとっては初ポールポジションを獲った場所でもあるし、その土曜日の夜に熱が上がりすぎて眠ることができなくて、クアラルンプールで医者にチェックしてもらったほどタフなレースだったけど、それでも初表彰台を獲得することができた。とても特別な週末だったよ。それに僕はこのサーキットでルノー、マクラーレン、フェラーリで優勝しているし、タイヤもミシュラン、ブリヂストン、ピレリとすべてだからね」

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