真夏のインディ怪奇現象。ホンダ最速の佐藤琢磨がポールから謎の失速 (4ページ目)

  • 天野雅彦●文 text by Masahiko Jack Amano 松本浩明●写真 photo by Hiroaki Matsumoto

 4年続けてスピードを見せ続けているポコノで、琢磨が決勝に限ってここまで戦闘力を失うなんて、まったくもって理解に苦しむ。インディ500で勝った年にポコノでの500マイルレースも勝つ。そんな勢いがあった琢磨だったというのに......。そこには何か隠された事情があるのかもしれない。

 インディカーは休む間もなくセントルイス郊外にあるゲイトウェイ・モータースポーツパークのショートオーバルでシリーズ第15戦を行なう。ホンダ勢が空力面から苦手とするショートオーバルだ。

 その後にロードコース2戦を行なって今シーズンは終了となる。ワトキンスグレン・インターナショナルとソノマ・レースウェイ。どちらもとてもテクニカルかつ高速の常設ロードコースで、いずれかの戦いでチャンピオンが決まる。

 ポコノを終えてのポイント・リーダーはジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)、2番手はスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング・チームズ)、3番手はエリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)、4番手はシモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)、そして5番手がポコノで優勝(今季3勝目)したウィル・パワー(チーム・ペンスキー)となる。シボレーエンジンのペンスキー勢に包囲された、ホンダ陣営ディクソンの残り3戦の戦い方にも注目したい。

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