ホンダとシボレーは純エンジンバトルに。
インディカーが空力を共通化 (2ページ目)
ファンが見て楽しいのは、やはり白熱したバトル。ゴールするまで誰が勝つかわからないドラマチックな戦いだ。そんなレースを実現するために、インディカーはシャシーをワンメイクに戻すことを決めたのだ。
ダラーラ製のシャシーは、約35万ドル(約3900万円)で誰にでも購入可能だ(エンジン、電装部品、スペアパーツは含まず)。今年で3シーズン目を迎えたモノコックは来年からさらに3年は使用される予定で、様々な面で参戦コスト抑制への努力が払われている。使用するハードウェアの環境が整えば、新たな参戦チームが増えることも期待ができるだろう。
また、大金が必要なエアロキット開発競争が姿を消せば、パワーユニットを供給する自動車メーカーが増えるかもしれない。現在のホンダ、シボレーの一騎打ちでもインディカーシリーズは十分エキサイティングだが、3メーカー、4メーカーが競い合うようになればさらに面白味が増すのは当然だ。
よりエキサイティングなバトルを求めたインディカーは、つい最近まで最前線で戦っていたレースエンジニアを雇い、ダラーラとともに新エアロキットを開発した。より大きなダウンフォースをアンダーフロアで発生させられることと、フロントの重量配分を増やすことによって、インディアナポリスのオーバルで、マシン同士が今まで以上に接近して走ることができるようになる。
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