スーパーフォーミュラで激走の新人、ローゼンクヴィストって何者だ? (2ページ目)

  • 吉田知弘●取材・文 text by Yoshita Tomohiro
  • 吉田成信●撮影 photo by Yoshida Shigenobu

 スウェーデン出身のローゼンクヴィストは2008年にアジアン・フォーミュラ・ルノーで4輪レースデビューを飾ると、2010年にはF3へとステップアップし、ドイツF3選手権やヨーロッパF3選手権などのカテゴリーで合計6シーズンを戦ってきた。その間、かつてアイルトン・セナやミハエル・シューマッハらが優勝し、「F1への登竜門」とも言われていたマカオF3グランプリを2014年・2015年と2年連続で制している。この時期のマカオF3には、現在F1で活躍するエステバン・オコン(フランス/フォースインディア)やランス・ストロール(カナダ/ウイリアムズ)も参戦していた。

 2016年は電気自動車で争われる「フォーミュラE」への参戦を開始したほか、インディカー・シリーズのひとつ下のカテゴリーにあたるインディ・ライツや、ドイツツーリングカー選手権(DTM)にもスポット参戦する。そして今年6月に行なわれたル・マン24時間レースにはLMP2クラスからエントリーし、12位で完走を果たした。

 このようにローゼンクヴィストは、25歳ながら実にさまざまなレースカテゴリーを経験しているドライバーだ。今年はフォーミュラEをはじめ、他のレースと兼務しながらスーパーフォーミュラにも参戦できるということで、日本にやってきた。

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