スーパーフォーミュラで激走の新人、ローゼンクヴィストって何者だ? (4ページ目)

  • 吉田知弘●取材・文 text by Yoshita Tomohiro
  • 吉田成信●撮影 photo by Yoshida Shigenobu

 その後もローゼンクヴィストの勢いは止まらず、トップを快走する石浦に近づこうとペースアップ。46周目には1分25秒581を記録し、ファステストラップを叩き出した。最終的には石浦を逆転できなかったが、7.2秒差に迫る2位でチェッカーフラッグを受けた。

 2戦連続で後方グリッドから大逆転劇を見せたローゼンクヴィストだが、喜びを爆発させるようなことはなく、表彰式でもクールなまま。ただ、着実にスーパーフォーミュラへの手応えは掴んできているようだ。

「優勝することが目標だけど、このカテゴリーはドライバーのレベルが非常に高く、そう簡単に上位にいくことはできない。今日の2位は予想以上にいい結果だったね。今の僕たちの課題は予選。そこで上位にいけないと、レースも苦しい展開になってしまう。予選でのパフォーマンスを上げられるかが、後半戦の課題となるだろう。

 岡山では(Race1とRace2でそれぞれ)14番手と15番手からのスタートだったし、今日も10番手と決していい位置からのスタートではなかった。これが5番手以内でスタートできるようになれば、優勝も狙えるだろう。でも、徐々によくなってきているよ」

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